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花火撮影実践編

撮影場所を確保した後に実際、どのようなカメラ設定をするのか解説します。スマホで花火を撮るときのポイントもお伝えします!

★夜景写真家 岩崎 拓哉の「夜景撮影会・ツアー情報」★

2017年の日程 エリア テーマ 主催 費用
4月15日(土) 東京都 隅田川のライトアップブリッジを撮る 夜景撮影ウォーキングツアー セブンカルチャーネットワーク \4,860
4月15日(土) 東京都 東京夜景写真 講評会 セブンカルチャーネットワーク \3,240
4月15日(土) 東京都 夜景写真講評会も★隅田川のライトアップブリッジを撮る 夜景撮影ウォーキングツアー セブンカルチャーネットワーク \7,560
5月27日(土) 神奈川県 夜景写真家 岩崎拓哉氏と行く 川崎工場夜景&横浜夜景撮影クルージングツアー セブンカルチャーネットワーク \9,900

2018年の日程 エリア テーマ 主催 費用



花火撮影時のカメラセッティング

 前回の記事「花火撮影準備編」で花火撮影時におけるロケハン・準備などについて解説しましたが、 今回は実践的な撮影設定について解説します。基本的には三脚にカメラを固定し、「バブル撮影」に設定して撮影することになりますが、いくつかポイントを押さえたいと思います。

【花火撮影のセッティング(デジタル一眼レフを想定)】

(1)カメラを三脚に固定。雲台を以下の写真のように逆に向けると真上にカメラを向けられる。
(2)三脚自体の水平を正しく出す。左右や上下にチルトした時に水平の再調整が要らないようにする。
(3)NDフィルターをセットする。NDフィルターが無い場合は絞りF11以上を目安に絞っていく。(回折現象に注意)
(4)レリーズを接続。ミラーレスなどレリーズの設定が無い機種はリモコンで対応できる場合も。
(5)撮影モードは「バルブ撮影(B)」が基本。ミラーレスなどバルブ未対応のカメラはマニュアル露出(M)などに設定。
(6)ISO感度は「100」を目安、絞りは「F8」が基本。撮影状況に応じてISOや絞りを変化させる。
(7)ノイズリダクションはOFFにする。ONになると撮影後のリダクション処理でタイムロスになる。
(8)ホワイトバランスは「太陽光」や「白色蛍光灯」がおすすめ。後から編集するためにもRAWで撮影しておきたい。
(9)ピントは花火が打ち上がってすぐにAFで合わせ、MFに固定すれば良い。ただし、ズームリングを回した場合は再度設定。
  • カメラ取り付け風景
    パン棒を逆にすると真上にカメラを向けられる
  • バブル撮影
    花火撮影の基本設定例(NDフィルタ装着)
  • ノイズリダクション
    ノイズリダクションはOFFにしておく
 

 一般的な夜景撮影に比べて少々複雑に感じますが、慣れてしまえばそれほど難しくありません。後は以下に場数をこなすかだと思います。雲台を逆に向ける点については、普段から逆にした時の操作に慣れていないと少々戸惑ってしまう可能性があるので、花火を撮る時以外にも使い慣れておくと良いでしょう。

【単発打ち花火の撮影ポイント】

・花火が打ち上がった段階(音が聞こえた時)にシャッターを開け、花火が消えたらシャッターを閉じる。
・シャッターは10~15秒程度開けることが多い。
・単発の花火だけだと寂しい写真になることもあるので、花火が打ち上がっていない時に黒いうちわなどでレンズを覆い、複数の花火をかぶせるのも面白い。

【スターマインの撮影ポイント】

・連続で明るい花火が打ち上がるため、シャッター速度は5秒前後にすることが多い。なるべく絞り込む。
・NDフィルターが無いと露出オーバーになる可能性が高いので要注意。フィルターが無い場合はF16~F22まで絞る場合も。

花火撮影の作例紹介

それでは実際に撮影した花火の写真を3点ほど紹介したいと思います。

  • 神奈川新聞花火大会
    NDフィルター未使用の例。F22まで絞った。
  • 足立花火大会
    赤一色のスターマイン。NDフィルター使用。
  • お台場花火
    冬の花火イベント。空気が澄んでいて撮影しやすい。
 

 いずれも撮影方法は上記手順の通りですが、左の花火はNDフィルターを持参せずに撮影したため、F22まで絞り込んでしまいました。NDを持っていればF16ぐらいの絞りで済んだかもしれません。
 中心の写真は足立の花火大会で撮影したスターマインですが、NDフィルターを使ったため、絞りはF8でも露出オーバーにならず撮影できました。
 最後に右の写真はお台場で開催された冬の花火イベント。わずか10分程度の打ち上げですが、空気の澄んだ冬の空と夜景が美しさを増しているように感じます。NDフィルターを持参していればもっと綺麗な写真が撮れたかもしれません。

 

スマホで花火写真を撮るには?

 最近、良く聞かれるのがスマートフォンのカメラ機能を使った花火撮影方法。カメラを固定しない前提での撮影方法を聞かれることの方が多いですが、 スマホでも本体を三脚などで固定して撮影するのが理想です。スマホ用の三脚は1,000円前後で購入できるはずなので、花火に限らず旅行にも使えるので1本持っておくと便利です。

【スマホを三脚などに固定する場合】

(1)スマホに三脚穴が無いので、スマホ専用の三脚やクリップを用意する。
(2)シャッター速度を長く開けるため、専用アプリをインストールする。(NightCap Pro / 夜撮カメラ / Camera FV-5など)
(3)専用アプリでシャッター速度を設定できる場合は5秒前後、ISO感度は最も低い100程度に合わせる
(4)シャッターは画面や本体上のボタンを押すとブレやすいので、できればリモコンなどでシャッターを切る
  • スマホ専用三脚
    三脚穴が無いスマートフォンでも使える
  • 三脚に固定
    花火会場で三脚を使ったセッティング風景
  • スマホ対応レリーズ
    100円ショップで入手したiPhone5/6対応レリーズ
 

どうしても固定が難しい場合、手持ちで花火を撮影する場合は以下の方法を参考にしてみてください。

【手持ちで花火を撮る場合】

(1)フラッシュは必ずOFFにする(フラッシュの光は花火まで届かないため)
(2)脇を締める、体を手すりや壁にもたれさせる、三角座りで肘を膝に置くなど、少しでもスマホを安定させる
(3)画面をタッチするとブレやすいので、本体の音量ボタンなどでシャッターを切る(機種によっては未対応)
(4)スマホのカメラレンズは基本的に光学ズームができないので、打ち上げ場所に近い場所を確保する。
(5)スマホのデジタルズームは画質が荒れるので、基本的には使用を避ける。
(6)花火の種類によっては綺麗に撮れるが、スターマイン(連続連発花火)は明るくてピントも合わせやすくおすすめ。

  • Androidで手持ち撮影。少しブレているが許容範囲内

  • Androidのアプリ(QV-5)でシャッターを5秒ぐらい開放

  • 等倍(100%)で見なければ意外とキレイ?
 

 手持ち撮影の写真(左)と専用アプリを使ってシャッター速度を長く開けた花火写真との違いはわかりますでしょうか?真ん中や右の写真の方が花火の光が繋がっており、デジタルカメラで撮影したような写真になっています。手持ちでもタイミングによってはキレイに撮れることもありますが、固定による花火撮影も是非チャレンジしてみてください!