千葉県/京葉工業地域の工場夜景(7)
千葉市・市原市・袖ヶ浦市など千葉港を中心に広がる工業地域。全国的にも珍しく、機械工業より化学工業の割合が非常に高く、石油・石炭、化学製品の出荷額は全国1位。大規模な石油化学工場が立地するが、撮影・観賞は基本的に離れた場所からとなる。
千葉市・市原市・袖ヶ浦市など千葉港を中心に広がる工業地域。全国的にも珍しく、機械工業より化学工業の割合が非常に高く、石油・石炭、化学製品の出荷額は全国1位。大規模な石油化学工場が立地するが、撮影・観賞は基本的に離れた場所からとなる。
北は浦安市、南は富津市まで埋め立てられた大規模な工業地帯。京浜工業地帯と比較して出荷額は半分程度(京浜:26.2兆円/京葉:13.9兆円 ※2014年)だが、石油化学工業の出荷額は京浜工業地帯を上回っている。(出典「地理・京葉工業地域と千葉県の産業」を参考) そう考えると千葉県は京浜工業地帯以上の工場夜景が期待できそうだが、残念ながら京葉工業地域は埋め立て地に一般人が出入りできず、工場の周囲は大きな塀や樹木に覆われているため、間近で工場を見渡せる場所は皆無に等しい。そのため、工場から離れた場所にある公園や展望台からの観賞・撮影がメインとなる。
地理・京葉工業地域と千葉県の産業比較的近距離で工業地帯を見渡せる「千葉ポートタワー」を除くと、ほぼ全ての撮影スポットで望遠レンズを多用することになる。最低でも望遠側が200mm、できれば300mmまでズームするレンズを持参したい。安定感ある三脚も当然欠かせない。
「千葉ポートタワー」「養老川臨海公園」「袖ヶ浦海浜公園」は比較的周囲が明るいが、周囲が真っ暗な場所も多い。川崎や横浜に比べて人気が少ないため、安全面には十分気をつけて欲しい。
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詳細はこちら公共交通機関だけでアクセスしやすい場所は千葉ポートタワーだけで、京浜工業地帯と異なって路線バスも通っていないため、乗用車以外でのアクセスは基本的に難しい。
A:千葉ポートタワ-、養老川臨海公園、袖ヶ浦海浜公園などは駐車場が整備されていて、乗用車でのアクセスが良い。
A:千葉ポートタワーを除き、最寄り駅から最低でも2~3キロは離れている場所ばかり。1時間近く歩く場所もあり、重たい機材を持っての徒歩移動は困難。
A:住宅街付近の公園や高台、工業地帯の公園からの観賞がメインとなり、千葉ポートタワーを除いていずれも路線バスが運行していないようだ。千葉ポートタワーも最寄り駅から徒歩圏になるため、路線バスを使うケースはほぼ無いだろう。
A:陸地から工場を観賞できる場所が少ないため、工場夜景をメインとした観光バスは運行していないようだ。
A:川崎・横浜に比べると運航本数は少ないが、「千葉ポートサービス」が工場夜景クルーズを運航しているようだ。詳細は公式サイトを参考にして欲しい。
千葉市のランドマークとして親しまれている千葉ポートタワー。4Fのビュープロムナードからは360度の眺望が広がり、眼下には京葉工業地域の明かりが見渡せます。
「日本のウユニ塩湖」とも称される絶景スポット。海中に建てられた電柱と遠くに見える製鉄所の明かりの組み合わせが幻想的で、写真愛好家に人気があります。
自然豊かで開放感ある海辺の公園。園内の西側には高さ25mの展望塔があり、袖ヶ浦市内に立地するガス工場や火力発電所を見渡せます。
市原市の工業地域の一角にある自然豊かな公園。海沿いの遊歩道からは対岸の製油所が見渡せます。公園内は街灯で照らされており、訪問しやすい雰囲気となっています。
山頂に続く登山道からは京葉工業地域を見渡せ、袖ヶ浦市・市原市を中心に製油所や火力発電所が撮影できる超穴場スポット。
地元住民しか知らないような住宅街の一角にある公園。迫力はそれほどありませんが、遠くに見える製油所や発電所を写せます。
海づり施設の東側にある遊歩道からは遠くに五井火力発電所やJFEスチールの製鉄所が見渡せます。周囲が真っ暗なため、懐中電灯が必須です。