神奈川県/川崎の工場夜景(21)
工場夜景ブーム発祥の地として知られる川崎臨海部。全国から工場夜景愛好家が集う千鳥町を中心に東扇島・浮島・水江町・扇町など各エリアに工場夜景スポットが点在。一晩ではとても周り切れないほど充実している。
工場夜景ブーム発祥の地として知られる川崎臨海部。全国から工場夜景愛好家が集う千鳥町を中心に東扇島・浮島・水江町・扇町など各エリアに工場夜景スポットが点在。一晩ではとても周り切れないほど充実している。
製油所・化学工場・製鉄所など数多くの工場が集積する京浜工業地帯。かつては公害による負のイメージがあったが、2008年から始まった工場夜景ツアーが爆発的にヒットし、今ではバスツアーや工場夜景クルーズが定期的に組まれているほどの人気ぶり。 全国にある工場夜景エリアの中でも川崎市は代表的な存在であり、毎年開催されている工場夜景サミットもこの地から始まった。今では平日・休日を問わず工場夜景撮影を楽しむ人で賑わっている。 川崎臨海部には工場夜景を撮影・観賞できるスポットが無数にあり、埋め立て地によって5~6つにエリアが分かれている。圧倒的な人気がある千鳥町エリアを中心に、東扇島・浮島・水江町・扇町などのエリアがおすすめ。
比較的工場に近寄れるスポットが多い川崎臨海部だが、広角レンズよりも望遠レンズの方が出番が多い。35mm換算で70~200mmまたは70~300mm程度の望遠レンズを持参すると作品撮りのバリエーションが広がる。東扇島など風の影響を受けやすいエリアでの撮影は特に丈夫な三脚を利用したい。
千鳥町や浮島町など工場を間近で眺められるエリアではトワイライトタイムはそれほど重要視されないが、工場との距離がある東扇島エリアはトワイライトタイムの撮影に適している。1日で千鳥町と東扇島を回るなら先に東扇島を回ると良いだろう。
工場夜景を屋内から撮影できる「川崎マリエン 展望室」は室内の光がガラスに反射し、写り込み対策が必須となる。黒系の上着や暗幕などを使って写り込みを防ぎたい。忍者レフなど専用機材を使うと両手が空いた状態でスムーズに写り込み対策ができる。
夜景写真を撮ったことがないあなたでも、夜景の美しい写真が撮れる! プロの夜景写真家が、 息を呑むほどきれいな夕景・夜景写真の撮り方を基礎から応用まで徹底的に解説。工場夜景の撮り方もしっかりレクチャー。 全国の撮影スポットやRAW現像もたっぷりご紹介。
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詳細はこちら扇町エリアを除いて電車だけでのアクセスは困難だが、路線バスが非常に充実しており、JR川崎駅東口のバスターミナルから各方面に運行している。 基本的に路線バスだけでほとんどのエリアを回れるが、バスの最終運行時間を常に気にする必要があり、撮影時間にも限りが出てしまうので、自家用車やレンタカーが最も効率良く回れる。 初めて工場夜景を撮影する初心者はツアーや撮影会に参加するのもおすすめ。
川崎駅(東口)のりば案内図A:路線バスが充実している川崎臨海部であっても、最も乗用車でのアクセスが向いている。重たい機材を持って移動する手間も無く、バスの最終時間を気にせずに工場夜景撮影を楽しめるのが魅力。ただし、東扇島エリアなどを除くと駐車場が整備された工場夜景スポットは皆無に近いので、車を停める際は周囲の安全やマナーに最大限気を配りたい。
A:在来線でアクセスできるエリアは扇町(JR鶴見線)に限られ、例えば千鳥町まで電車でアクセスするとなると京急「小島新田駅」から30分前後歩く必要がある。そのため、JR川崎駅まで電車でアクセスし、路線バスで各スポットを回りたい。遠方から来られる場合はJR川崎駅で降りて、レンタカーで各スポットを回るのも良いだろう。
A:川崎区内を運行しているバスは「川崎市バス」と「臨港バス(民間)」の2種類に分かれており、千鳥町・東扇島・水江町・扇町は川崎市バス、浮島町・大川町方面は臨港バスに乗車する。 川崎市バスは1日乗車券(ICカード必須)があり、510円(2016年9月時点)で何度でもバスに乗車できるため、2ヶ所以上の工場夜景スポットを回るなら割安になる。1日で千鳥町を東扇島を同時に回るなら「川05系」がおすすめ。
A:川崎の工場夜景ツアーはバスよりもクルーズの方が充実しており、現在は「はとバス」がコリアンタウンでの焼肉がセットになったバスツアーを運行しているようだ。定期運行しているツアーは撮影向けではなく、観賞向けのツアーが多いため、ロケハンを兼ねてツアーに参加するのも一つだ。撮影者向けのツアーや撮影会の情報は以下のページを参考にして欲しい。
A:全国を代表する工場夜景エリアだけに、工場夜景クルーズの運航本数も圧倒的に多い。複数の会社がクルーズを運航しており、川崎臨海部を回るクルーズを中心に横浜・根岸方面を回るクルーズも運航しているようだ。定期運航しているクルーズも観光バスと同様、観賞向けなので、撮影目的で乗船するなら停船時間のあるクルーズを選びたい。
A:川崎市内では工場夜景タクシーが運行しており、「川崎タクシーグループ」が工場夜景プランを組んでいるようだ。効率良く工場夜景スポットを回るのに活用できそうだ。
川崎はもちろん、全国を代表すると言っても過言では無いほど有名な工場夜景スポット。貨物線の線路付近から日本触媒の化学工場を間近に撮影できる。
川崎マリエンと並ぶ東扇島エリアを代表する工場夜景スポット。乗用車・バス共にアクセスが非常に良く、潮風デッキからは対岸の浮島町の製油所や千鳥町の火力発電所を...
浮島町の中でも路線バスでアクセスしやすい工場夜景スポット。フェンス越しにプラチナ色に輝く製油所のプラントを見渡せます。撮影する場所によって被写体の変化が楽...
東扇島にある川崎マリエンには展望室が設けられており、360度の夜景が楽しめます。工場をメインで撮影するなら西方向がおすすめです。
川崎区の夜光と千鳥町を結ぶ千鳥橋には東西両側に歩道があり、西側の歩道が撮影スポットとして知られています。工場と距離はありますが、千鳥町・水江町方面の化学工...
千鳥町に次ぐ迫力ある工場夜景を観賞できる浮島町。製油所を中心とした工場が立地しており、フェンス越しに迫力あるプラントやタンクを見渡せます。
JR鶴見線「昭和駅」から降りてすぐの場所にある定番スポット。歩道から扇町の昭和電工を中心とした工場夜景が見渡せます。工場をメインで写すなら望遠レンズが必須です。
水江町の東亜石油を陸上から写せる唯一の撮影スポット。工場とは距離がありますが、望遠レンズを使って迫力あるプラントを撮影できます。バス停が目の前にあり、アク...
約4.5万m2もある広大な公園。展望広場からは西方向を中心に扇町の工場が見渡せますが、工場と距離があり、光量も弱いため、夕暮れからトワイライトタイムの撮影...
千鳥橋の東側にある知る人ぞ知る穴場スポット。普段は釣り人をまれに見かけるぐらいのマニアックな場所ですが、対岸の夜光にある化学工場を写せます。太陽が北西寄り...
製油所や化学工場が立地する浮島町。千鳥町と並んで迫力ある工場夜景が撮影できるエリアですが、東燃ゼネラル石油前は知る人ぞ知る穴場スポットと言えます。
千鳥町の南側にある広大な臨海公園。船の形をした展望台や京浜運河沿いの遊歩道から東扇島方面の工場を見渡せます。
千鳥橋と「日本触媒前」のバス停の間にある歩道が工場夜景スポット。普通に歩いていると見落としそうな場所ですが、プラントと貨物線の線路を写せます。
千鳥町の貨物ヤード前から南に7~8分ほど歩いた場所にある、マニア向けスポット。化学工場を間近に見渡せます。
千鳥運河沿いの道路を北方向に進んだ行き止まりが工場夜景スポット。対岸の夜光方面の化学工場が見渡せます。水面に反射した工場の光が美しさを増しています。
JR鶴見線「扇町」駅から歩いてすぐの工場夜景スポット。工場とは距離がありますが、望遠レンズを使えば白く輝く川崎天然ガス発電所をバランス良く写せます。
水江運河前から数百メートル南下した場所から、狭い範囲ですが、東亜石油のプラントが見渡せます。
浮島町の有名スポットに向かう途中にある工場夜景スポット。セントラル粒子のタンクが特徴的。
千鳥町と水江町を結ぶ間に汐留橋と呼ばれる小さな橋があり、屋形船の看板が目印となります。歩道からJXエネルギーの化学プラントが見渡せます。
大川町で唯一工場夜景を撮影できる緑地公園。田辺運河を挟んで目の前に見渡せる巨大な火力発電所が印象的です。
JR鶴見線「扇町駅」から徒歩圏にあり、化学工場に囲まれた道路に足を運ぶと独特な雰囲気の中で工場夜景が楽しめる。