福岡県/北九州・苅田町の工場夜景(10)
「鉄のまち」として近代から高度経済成長を支えてきた北九州市。製鉄所や化学工場の夜景を楽しめる場所が多く、北九州アイアンツリーのライトアップも人気がある(現在は消灯・解体済)。工場に限らず、関門橋や門司港など撮影スポットが豊富で、九州最大級の夜景観光都市としても魅力。
「鉄のまち」として近代から高度経済成長を支えてきた北九州市。製鉄所や化学工場の夜景を楽しめる場所が多く、北九州アイアンツリーのライトアップも人気がある(現在は消灯・解体済)。工場に限らず、関門橋や門司港など撮影スポットが豊富で、九州最大級の夜景観光都市としても魅力。
古くから北九州市は「鉄のまち」として日本の近代化をリードし、かつては京浜・中京・阪神と並んで「四大工業地帯」とも称されていた。現在は製鉄所や化学工場の景観が注目され、室蘭・川崎・四日市と並んで「日本四大工場夜景」の一角として高い知名度を誇る。自治体が率先して夜景観光に力を入れており、スマホ向けの夜景アプリの提供や公式Webサイトで夜景スポットを紹介している。
北九州市の工場夜景(北九州産業観光センター)北九州の工場は海に面している場所が多く、工場の敷地には近寄れないため、対岸や高台からの撮影が基本。そのため、100~200mm前後の焦点距離で撮影することがほとんど。35mm換算で70-200mmまたは70-300mm前後の望遠ズームレンズを用意しよう。
通称「ラスボス」とも呼ばれる苅田町の三菱マテリアル九州工場。向山公園が撮影スポットとして知られていますが、肉眼では工場が驚くほど小さく見える。工場だけをアップで撮る場合は400mmクラスの望遠レンズが必要で、せめて300mmクラスは用意したい。
向山公園(夜景INFO)北九州は他の工場夜景都市と異なり、ライトアップやパノラマなど夜景のバリエーションが豊富。そのため、工場だけに限らず、「新日本三大夜景」で有名な皿倉山や門司港レトロ地区のライトアップ、関門橋など豊富な被写体と一緒に楽しむと良いだろう。遠方から訪問するなら1泊か2泊するぐらいスケジュールに余裕を持ちたい。
皿倉山(夜景INFO)夜景写真を撮ったことがないあなたでも、夜景の美しい写真が撮れる! プロの夜景写真家が、 息を呑むほどきれいな夕景・夜景写真の撮り方を基礎から応用まで徹底的に解説。工場夜景の撮り方もしっかりレクチャー。 全国の撮影スポットやRAW現像もたっぷりご紹介。
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詳細はこちら電車(バス)+徒歩でアクセスできる場所もあるが、工場夜景スポットを1日に複数回るなら乗用車での移動が確実。もしくはタクシーを貸し切る方法ある。時期によっては地元の観光団体や大手旅行会社が工場夜景バスツアーを企画することもあるので、こまめにサイトをチェックすると良いだろう。
A:いずれの工場夜景スポットも最寄り駅から離れた場所にあるため、自家用車やレンタカーでの移動が最も効率良く回れる。ただし、富野台などの住宅地は付近に駐車場がないため、訪問時は注意。
A:三菱化学方面が見渡せる南二島エリアはJR筑豊本線「奥洞海(おくどうかい)駅」から徒歩15~20分ほどでアクセスできる。北九州アイアンツリー(現在は消灯・解体済)の撮影スポットはJR小倉駅が最寄りになるが、徒歩での移動は厳しいため、乗用車やタクシーを併用したい。なお、小倉駅周辺には電動アシスト自転車のレンタルをしているので、自転車を借りてゆったりと移動するのも良さそうだ。
A:富野台など住宅地へは路線バスが運行しているが、工業地帯付近はバスでのアクセスが困難。
A:工場夜景に特化した観光バスは定期運行していないが、関門海峡の絶景スポットを巡るバスが時期限定で運行されている。
A:主に週末の土曜日に工場夜景クルーズが定期運行している。工場夜景ナビゲーターによる解説も楽しめるようだ。
A:ほほえみグループが工場夜景観賞に特化したタクシーを運行している。
対岸に見える新日鉄住金化学を撮影できます。標準レンズで水面に反射した明かりを一緒に写したり、望遠レンズでプラントの一部を写すのもおすすめ。
対岸の化学工場の撮影に適した絶好のロケーション。水面に反射した化学工場の美しい光にも魅了させられます。
対岸の三菱化学などの工場を眺められる場所。夜間は車の通行が少ないため、ゆったりと工場夜景を楽しめます。
駐車場から数分歩いた場所にある展望デッキからは三菱ケミカルを中心とした工場夜景が撮影できます。
LNG基地の東側に整備された新しい公園で、北側と南側にある木造展望台から工場夜景を撮影できる。
三菱マテリアル九州工場の独特の形が通称「ラスボス」と呼ばれています。400mm前後の望遠レンズと安定感のある三脚があれば、想像していたラスボスを撮影できる...
北九州では皿倉山に並んで有名な夜景スポット。街明かりがメインですが、製鉄所を中心とした工場夜景も撮影できます。
三菱マテリアル九州工場を遠くに見渡せる穴場スポット。工場と距離はありますが、300mmクラスの望遠レンズがあれば、画面全体に工場を写せます。
液化ガス製造工場を間近で眺められ、JR筑豊本線(若松線)の奥洞海駅や二島駅から車で5分程度でアクセスできる立地の良さもポイントです。
対岸の金属加工工場が見渡せる場所。光量はさほどありませんが、夜間は通行する人や車両がほとんどいないため、ゆっくりと夜景撮影を楽しめます。